ALICE ANTIQUES BLOG-annex

            ブログアーカイブ:2008.Oct.〜2015.May           

リンゴの形のジャムポット...

既にご予約となっていますが、1897年製りんご形のジャムポットについて、少し記します。

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以前から気になっていたのですが、このモダンなフォルムは一体どこから出て来たのでしょうか。
ビクトリア時代の終わり頃で、まだ世の中はデコラティブなものが主流の時代です。
ノベルティ品のため、あまり費用をかける気がなくて、シンプルなままにしたのでしょうか。

デコラティブなものが主流でありながら、その一方で既にアーツ&クラフツ運動があり、
グラスゴーではマッキントッシュがすぐれたモダンデザインを生み出していた時代なので、
このような銀器があっても不思議ではありませんが。

メーカーのF W Turton Ltd(Frederick William Turton)は、1897〜1899年と活動期間が短く、
小物だけを作っていたようで、詳しいことはわかりません。名前のみが残っています。

このジャムポットがきっかけになったのではないかと思われるお品がイタリアにあります。


20世紀イタリアのモダンデザインによるフルーツ型ジャムポットです。フタはスターリングシルバー,ガラス部分は厚手の不透明ベネチアングラスです。
メーカーは、ルネサンス時代から続くジュエリーと銀器のBuccellati.(ブッチェラッティ、と読むのでしょうか)。
Buccellati (ネット上の画像をお借りしています)
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この画像を見ると、様々なデザインのジャムポットを作っているようです。
これは8年前のChristiesの画像ですが、4種類合わせて、6600ドルで落札されていました。
20〜25%のバイヤーズプレミアムが追加されますので、実際には日本円で80〜85万円くらいでしょうか。
さらに送料や関税,保険などがプラスされて90万くらいになりそうです。

海外のショップでは、ひとつが30〜50万円程度です。
おそらくコレクターがいて、人気なんでしょうね。
実用的な食卓の銀器とみるか、芸術性の高い貴金属のオブジェと見るかで、お値段も大きく違ってきます。それを考えると、アンティークってお買い得だわ..と思ってしまいます。
(銀器店より、ジュエリーショップの方がお高いです...)

フィレンツェのポンテヴェッキオ近くの銀器屋さんで、
とてもりっぱなお品を置いているお店があって、はいってみたのですが、
葉っぱの形のお皿、木の実を象ったオブジェなど、Buccellatiと思われる品がたくさんありました。
自然をモチーフにした銀器が多く、このジャムポットもそのシリーズといえます。

 ♣シルバー

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